世界文学会

Society of World Literature JAPAN

2018年度 第四回連続研究会のお知らせ

 

 2018年度 世界文学会   :『時代と文学』

第四回連続研究会

2018年7月21日(土)15:00~17:45
中央大学駿河台記念館

 

「 オーウェルの政治的寓話『動物農園』について:『動物農場』と『動物農園』」 ( 大石健太郎 )

1) 寓話としての『動物農園』 ー 「水晶のような文体」、「歌」による格調ある英語文体、「文詞構文の多用」(旨い文章)、易しい英語(子供にも理解できる英語)、できるだけ受身は避ける。

2) 英文規範としての『動物農園』: 副題  “Fairy Tale” ( お伽噺) ー 「少年小説」H.G.ウェルズの影響、「イソップ物語」との対比、『ガリヴァー旅行記』との対比、政治的メッセージを込めた大人向けの寓話、共産主義に対する憎しみを込めたメッセージ (スペインでの体験から来たもの)

3) 歴史としての『動物農園』 ー 「裏切られた革命」、「ソ連」の「赤色革命」を踏まえて、「ソ連」共産党のやり口の実態、「スペイン内戦」での事実と「盟友の裏切り」

4) 政治思想がらみの『動物農園』 ー  スターリンのやり口「巧言令色」、『真昼の暗黒』、「民主主義」対「全体主義」、「社会主義」 と「博愛主義」、実に巧みな物語構成

発表者著書・訳書:

『荒ぶる魂の遍歴 ー ジョージ・オーウェル暦年辞典』(彩流社、2005)、『ジョージ・オーウェル』(人物書誌大系、1995)、『荒ぶる魂の遍歴 ー ジョージ・オーウェルの生涯』(日外アソシエーツ、1994)、共著『ヘンリー・ミラーを読む』(水声社、2007) ; オーウェル『対訳 動物農園』(一藝社、2010)、『洋蘭を窓辺に飾れ』(彩流社、2009)、『ビルマの日々』(彩流社、1997)、『空気を求めて』(彩流社、1995)、エマ・ラーキン『ミャンマーという国への旅』(晶文社、2005)、パトリック・ハミルトン『二つの脳を持つ男』(小学館、2003)

(日本オーウェル協会、新英米文学学会)

 

「 ジャコモ・レオパルディとイタリア国家統一運動」 ( 國司航佑 )

本発表では、19世紀イタリアの三大作家の一人ジャコモ・レオパルディ(1798-1837)を取り上げ、当時のイタリア人作家の一大関心事であったイタリア国家統一運動いわゆるリソルジメント彼の作品に及ぼした影響について検討を加え

三大作家の中でも、フォスコロマンゾーニ作品のうちにはリソルジメントの影響如実に表れている。他方レオパルディについてリソルジメントとの関係が論じられることは少ない。レオパルディは、詩集『カンティ』の見せる崇高な抒情性や散文集オペレッテ・モラーリ』に表された哲学的な考察によって時代と無縁の天才詩人哲学者として認知されているさえある。 

だがレオパルディは、その詩人としてのキャリアの初めに2本の愛国詩を発表している。本発表では現在あまり顧みられることのないこの2本の愛国詩の分析を中心に据え、レオパルディとリソルジメントの関係について改めて考えてみたい

発表者著書:

『詩の哲学 ― ベネデット・クローチェとイタリア頽廃主義』(京都大学学術出会,2016)、

” Iliberalismo di Benedetto Croce nel Giappone prebellico “, Libro Aperto, n° 90 (2017)

『ベネデット・クローチェ生誕150周年記念シンポジウム論集 ― 越境する学問』(共編著、英明企画編集、2018

( イタリア学会、美学会、関西イタリア学研究会)

 

開催日時:2018年7月21日(土)15:00~17:45
開催場所:中央大学駿河台記念館 (千代田区神田駿河台3-11-5 TEL 03-3292-3111
)

世界文学会では、統一テーマのもと、12月から翌年の7月にかけて連続研究会を4回行っています。ご関心のある方は、会員外の方でもどうぞご自由にご参加ください。会員外の方には資料代として500円を承ります。

JR中央・総武線           御茶ノ水駅下車、徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線     御茶ノ水駅下車、徒歩6分
東京メトロ千代田線     新御茶ノ水駅下車(B1出口)、徒歩3分
都営地下鉄新宿線        小川町駅下車(B5出口)、徒歩5分

中央大学駿河台記念館地図

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