世界文学会

Society of World Literature JAPAN

2016年4月23日(土)連続研究会のお知らせ

戦後70年の文学を各国の文学スペシャリストが様々な思いを込めて研究発表いたします。会場からの忌憚のないご意見も伺いたいものです。皆さま、奮ってご参加ください。

2016年4月23日(土)
塩旗伸一郎 70年代の中国文学 「抗日戦争を問いなおす中国文学」

戦後70周年「安倍談話」は「侵略であろうとなかろうと」戦争一般を否定し、今後は謝罪でなく感謝で和解をめざしつつ、米国への軍事協力で平和に貢献すると表明した。対抗して中国が抗日戦争の歴史的意義を強調したのは当然だが、称讃だけでは「あらゆる戦争」に対する抵抗力とはなりえない。

すぐれた戦争文学の伝統をもつ中国文学は、近現代史の「栄光」部分である抗日戦争の負の側面に光を当て、正統史観を問う作品をも生みだしている。その一端を紹介したい。

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