世界文学会

Society of World Literature JAPAN

第60回大会(2014)情報

第60回世界文学大会(第4回連続研究会)を下記の要領で開催いたしますので、奮ってご参加下さいますようご案内いたします。

日時2014年7月19日(土)午後2時~8時
場所 中央大学駿河台記念館600号室
(千代田区神田駿河台3-11-5 ℡ 03-3292-3111)

第一部 総会(午後2時~3時)

(研究奨励賞授与式・一般報告・編集報告・研究会報告・会計報告・会計監査報告など)

第二部 シンポジウム(第4回連続研究会):テーマ「植民地」と文学(午後3時~5時30分)

「平林たい子と満州―植民地民衆への視線」
(日本文学・岡野幸江)

平林たい子は1924年に山本虎三と大連に渡り、その体験は「投げすてよ!」「施療室にて」(1927年)に結実している。しかしその後の中国人労働者のストライキを描いた「敷設列車」(1929年)や、戦後、中国人強制連行の問題を逸早く描いた「盲中国兵」(1946年)などでは、女性作家としては珍しく民族問題を鋭い形で提起している。そこでたい子が日本の植民地支配の実態をどのように表象したかそれらの作品から考えてみたい。

「ウクライナの国民詩人シェフチェンコの民族意識」
(藤井悦子・ウクライナ文学)

今年はウクライナ民族の精神的拠りどころであり、独立のシンボルとして国民の尊敬を集めているシェフチェンコの生誕200年にあたる。独立以来最大の危機に直面しているさなかの記念式典は大変な盛り上がりを見せた。シェフチェンコは帝政ロシア時代のウクライナの農奴出身だったが、彼にとって「民族」とはどのようなものだったのであろうか。1843-45年にかけて綴られた詩集『三年』を中心にシェフチェンコの「民族意識」を考えてみたい。

第三部 懇親会(午後6時~8時)  レストラン「プリオール」

会費 6000円

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